認知件数、前年の9倍…被害額は15倍に

2025-03-21 掲載

(その他/社会)

道内の特殊詐欺発生状況

融資保証金詐欺など新たな手口も
警察や家族にまず相談を

 北海道警察本部生活安全企画課は道内における特殊詐欺の発生と認知状況(暫定値)を毎月まとめ、ホームページ上に「特殊詐欺対策ニュース」として掲載している。今年1、2月の累計で認知件数は75件、前年同期の8件の約9倍、同じく被害額は1億2300万円で前年同期の約800万円と比べ約15倍に達している。

 前年1~2月と今年1~2月を比較すると、前年1件の認知だった「オレオレ詐欺」は今年16件、被害額は約160万円から7580万円へと大幅に増えた。

 「預貯金詐欺」も1件から14件、被害額約25万円から1510万円に急増している。

 「架空請求詐欺」は前年の4件から35件、被害額は258万円から約2332万円にそれぞれ約9倍増。

 そのほか前年ゼロだった「融資保証金詐欺」が今年3件・被害額46万円が発生している。

 同課は「警察官をかたるオレオレ詐欺が多発しています。道内の特殊詐欺被害では過去最高額となる1億9400万円の高額被害が札幌市で発生。金塊を購入させ、だまし取る新たな手口が道内でも発生しました」と報告。

 被害に遭わないために「警察官が金銭を要求することはない」「警察官がSNSを使って連絡することはありません」と注意を促すとともに、「最寄りの警察に相談することを家族や周囲の人に伝えて」と呼び掛けている。

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