高齢者や障がい者らの自立と社会参加を支援し「北見市バス乗車証」を交付する制度。交付料を負担することで、乗降地がいずれも北見市内の停留所である場合に利用できる。統一料金の市内バスをはじめ、温根湯や常呂といった郊外路線であっても北見市内であれば乗車証を提示することで乗降が可能だ。
新年度(2025年度)に70歳になる市民向け「新規申し込み」が4自治区で行われた。
このうち、北見自治区の受け付けはまちきた大通ビルで行われ、交付希望の市民が来場。顔写真を撮り、交付料を払って5分ほどで乗車証を受け取っていた。
市介護福祉課によると、新規の申し込みは4自治区合わせて162人。前年の287人に比べ約56%の交付にとどまった。大幅に減少した要因については、交付料が従来の年間1000円から今回年間3000円に変更となったため、慎重に判断した人が多かったのではとみている。
一方で来場した今年70歳になる女性市民は「街の銀行に行ったり、毎回家族に車を出してもらうのも大変。市内バスで往復420円掛かるけれど、乗車証があれば1か月に1回利用すれば元が取れる」と、費用対効果を考慮して申し込んだそう。
同課は「見直しは、この制度を持続していくための変更です」と理解を呼び掛けている。
新規申し込み希望を今後、随時受け付ける。問い合わせは市介護福祉課いきがい支援係(0157-25-1144)または最寄りの各総合支所保健福祉課へ。