飲酒運転による死亡事故が後を絶たないなどなかなか交通事故が減らないことから2009年、交通安全への国民の意識を高めるため、内閣府は春(4月10日)と秋(9月30日)の年2回「交通事故死ゼロを目指す日」を設けた。関係機関が各地で啓蒙活動を展開するほか、事故の実態を積極的に情報提供することにより、事故のない社会を目指す取り組みを提唱している。
この5年間の交通事故死者数は、全道では2020年が144人、21年が120人、22年115人、23年131人、24年104人。北見方面(オホーツク)管内は20年11人、21年7人、22年6人、23年10人、24年8人。北見警察署(北見市、置戸町、訓子府町)管内は20年が4人、21年3人、22年3人、23年5人、24年0人となっている。
北見方面本部交通課がまとめた昨年の同方面管内交通死亡事故(7件8人)の特徴によると、
【事故類型別】車両相互の中でも正面衝突による事故が最も多く4人。昨年最多だった車両単独が3人、人対車両が1人。
【道路別】国道、道道、市町村道で各2人。港湾道路などその他2人。
【地形・道路形状別】非市街地の直線が5人、非市街地のカーブ2人、市街地の交差点1人。
【発生時間別】明け方から正午の時間帯が6人、16時~18時が1人、18時~20時が1人。
【第一当事者年齢別】65歳以上の高齢者が第一当事者となる事故が4件で死者は5人。
【違反別】前方不注意、操作不適、速度など安全運転義務違反が4人。
【死者年齢別】65歳以上の高齢者が7人でこのうち75歳以上は5人。50歳代が1人。
【シートベルト非着用】自動車に乗車中の死者7人中、シートベルト非着用者は3人。
【自転車および二輪車】前年発生があった自転車乗車中の事故並びに二輪車(バイク)乗車中の死者はゼロ。(道警北見方面本部) (寒)