廃止される公園パークゴルフ場…

2025-04-28 掲載

(北見市/スポーツ)

「自分たちの手で存続を」

 北見市が進める財政健全化策の一環としてアクションプランに盛り込まれた、市内公園パークゴルフ場の廃止案を受け、対象となった複数の公園パークゴルフ場が、地域住民らの手により存続される見込みとなっていることが分かった。草刈りをはじめ公園パークゴルフ場の維持管理を地域の町内会や愛好者団体が買って出たもの。少なくとも北見自治区の2カ所で今春から運営が移行されるほか、同様の動きが今後も出てくる気配。市は、市民による健全化の一つと捉え歓迎している。

北見市 地域住民や愛好者団体が
6カ所中2カ所で運営移行 拡大の可能性も

双葉公園(4月25日撮影) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
双葉公園(4月25日撮影)

 川東河川敷、モイワスポーツワールドといった大規模のパークゴルフ場や一部河川用地の施設を除き、市公園緑地課が管理する公園内にあるパークゴルフ場。

 北見自治区に6カ所あり、いずれも小規模ながら年数回の芝刈りやホールカップ、ティーグラウンドの整備、トイレの清掃などで維持費が掛かることから、市民説明会をへて今年度の廃止が決まっていた。パーク愛好者からは「車がないので、家の近くにある公園パークゴルフ場へ歩いて行っていました。なくなるのはとても残念」と廃止を惜しむ声が聞かれていた。

 例年4月29日の公園開きを前に、冬の間にコース上にたまった枯葉や枝の整備、カップ切りの作業を行っていたが、今年は行われていない。

市も申し出を歓迎「ケガのないよう利用を」

 これまでに愛好者らが運営管理を名乗り出ているのは、双葉公園(市双葉町)と広明公園(市広明町)にあるパークゴルフ場。いずれも住宅街に隣接し小規模コースながら、これまでも初心者が練習で利用したり、子ども連れが遊ぶ姿が見られ、住民に親しまれていた。

 市公園緑地課は、地域住民が公園の花壇に花を植え、管理してくれているような感覚で、「市民の手により維持管理してもらえるのはありがたい。ケガのないように、楽しんでもらいたい」と話す。

 このほか廃止対象となっている、つつじ公園、高栄北・南公園、常盤公園の各パークゴルフ場についても関心が持たれる。

 廃止され、草刈りも削減され、市民が公園から遠ざかり、廃れていくのは避けたいところ。切迫する財政難のなか「自分達の趣味や健康づくり、仲間づくりは自分達の手で」と元気のある市民の対策として今後の動向が注目される。 (寒)

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