川東河川敷、モイワスポーツワールドといった大規模のパークゴルフ場や一部河川用地の施設を除き、市公園緑地課が管理する公園内にあるパークゴルフ場。
北見自治区に6カ所あり、いずれも小規模ながら年数回の芝刈りやホールカップ、ティーグラウンドの整備、トイレの清掃などで維持費が掛かることから、市民説明会をへて今年度の廃止が決まっていた。パーク愛好者からは「車がないので、家の近くにある公園パークゴルフ場へ歩いて行っていました。なくなるのはとても残念」と廃止を惜しむ声が聞かれていた。
例年4月29日の公園開きを前に、冬の間にコース上にたまった枯葉や枝の整備、カップ切りの作業を行っていたが、今年は行われていない。
市も申し出を歓迎「ケガのないよう利用を」
これまでに愛好者らが運営管理を名乗り出ているのは、双葉公園(市双葉町)と広明公園(市広明町)にあるパークゴルフ場。いずれも住宅街に隣接し小規模コースながら、これまでも初心者が練習で利用したり、子ども連れが遊ぶ姿が見られ、住民に親しまれていた。
市公園緑地課は、地域住民が公園の花壇に花を植え、管理してくれているような感覚で、「市民の手により維持管理してもらえるのはありがたい。ケガのないように、楽しんでもらいたい」と話す。
このほか廃止対象となっている、つつじ公園、高栄北・南公園、常盤公園の各パークゴルフ場についても関心が持たれる。
廃止され、草刈りも削減され、市民が公園から遠ざかり、廃れていくのは避けたいところ。切迫する財政難のなか「自分達の趣味や健康づくり、仲間づくりは自分達の手で」と元気のある市民の対策として今後の動向が注目される。 (寒)