スポーツ合宿に関係する各種スポーツ団体、ホテル業界、北見市教委などでつくる北見市スポーツ合宿実行委員会の総会が開かれ、スポーツ振興を図り、経済効果への期待などから昨年同様の約170団体の受け入れを見込むことなど今年度の事業計画を決めた。
昨年度は、すべての実績が一昨年を上回る結果となった。
事務局の市教委スポーツ課によると、2024年度は17種目の176チーム、2991人が来北。延べ人数の1万6044人は、コロナ禍前2019年度の延べ1万6335人に匹敵するまで回復した。コロナ禍中もオンラインなどを活用し、「関連チームへの誘致活動を地道に続けた取り組みが実を結んだ」と報告した。
種目数が過去最大となる17に及び、新規種目のトライアスロンチームは北見周辺の環境や市内施設を活用し、12人(延べ156人)が合宿を行った。
女子サッカーのマイナビ仙台レディースが前年に続き合宿。同じWEリーグのノジマステラ神奈川相模原も北見合宿を行い、両チームとも市内競技者向けのサッカークリニックを行った。一方、23年度に復活したラグビーのクボタスピアーズ船橋・東京ベイの合宿は日程の都合上、24年度は見送りとなった。
スポーツツーリズム企画として、北見市観光協会、ロコ・ソラーレと連携し、カーリング聖地巡礼ツアーを開催。道内外から多くの参加があり、交流人口拡大に貢献した。
24年度に延べ人数が多かった種目はスキー(43チーム)、ラグビー(12)、サッカー(25)、カーリング(31)、陸上(14)の順。
Jリーグやラグビートップリーグのシーズン移行や、各種大規模大会に向けた事前合宿の誘致活動についても情報収集に努めることで了解を得た。
委員からは、市の財政難のなか、チームの送迎バスの車両借り上げ料についての質問が挙がった。 (寒)