置戸町の生涯学習の場「おけと大学」の開講式が20日、中央公民館で行われた。30人が出席し、開講式後のロープワーク講座では生活に役立つひもの結び方を学んだ。
おけと大学は60歳以上の町民が対象で今年度は60人が入学した。講義は全10回の予定で、講話や体験学習などを通し、生きがいや仲間づくりに励む。開講式で平野毅教育長は「明るく楽しく、多くの講座に参加して一緒に学びを深めましょう」と挨拶した。
式後の講座では、アウトドアに親しむ町内の青島弘明さんと山崎且大さんを講師に、新聞紙をまとめたり、2本の紐を1本につなげるなど、生活に役立つロープの結び方を学んだ。
基本の「本結び」から始め、袋の口などを縛るのに便利な「巻き結び」、太さや長さの違う紐をつなぐ「一重継ぎ結び」などに挑戦した。農作業や着付けを経験している人は「頭で考えなくても手が覚えているわ」と難なく結べたが、慣れない人は「頭もロープもこんがらがる」と何度も挑戦。講師を含め、できる人ができない人へと自然と教え合う雰囲気が広がり、あちこちから「できた」と喜びの声が聞こえた。
青島さんは「ひもを結ぶ時には指先を使うので頭の活性化にもつながります。ぜひ活用を」と語り掛けた。 (理)
