撮りためた作品から厳選「想い出巡りパート1」

2025-06-06 掲載

(北見市/文化)

標茶町の小泉 恒男さん写真個展

北網圏北見文センで10日まで
ポジフィルム撮影の作品も

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 釧路管内標茶町のアマチュア写真家・小泉恒男さん(78)がこれまで撮りためた作品の中から選び出し、写真個展を北網圏北見文化センターで開いている。同センターでの個展は4回目。豊かな自然や一瞬のきらめきを捉えた、個性が光る多彩な写真作品が並ぶ。入場無料。

 これまで「カナダ極北オーロラ撮り旅」「心ときめく一朝一夕・四季彩」「光彩、北の漁場」というテーマで開催してきたが、今回は「これまでのタイトルから外れ出番のなかった作品にスポットを当てた」そう。「想い出巡りパート1」と題しB2、A1サイズから全倍という大きく伸ばし見応えのある作品まで90点発表した。

 50歳の頃、写真を始めたときはまだデジカメは普及しておらず、今展にはポジフィルムで撮影した作品も多数出展した。作品タイトルとともに撮影日時や使用機材を書き添えており、1999年に撮影した洋画のような作品の前では、来場者の間で「フィルム写真ならではのきめ細やかさがある」「出来上がるまでドキドキ感があったが、技術的にはあの時代も楽しかった」と話す声が聞かれた。

 2010年頃からのデジカメ写真では、風景の中に一瞬の光の輝きを捉えたり、逆にモノトーンに抑えたりカメラ機能を駆使した〝小泉ワールド〟が際立つ。個展を案内するハガキの表題にもなっている「雪舞う帰り路」は、おばちゃんと孫の会話が聞こえてきそうな物語仕立てだ。

 写真コンテストで最高賞を受賞した作品や現在フランス・パリで開催中の国際平和美術展写真の部に出品中の作品(写真左)も展示している。10日まで。 (寒)

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