
■88人
本紙はこれまでの取材から、2013(平成25)年度以降の〝中途退職者データ〟を保有している。今回の連載は、24年度を含めた過去10年に絞り、関連データを紹介する。
過去10年の中途退職者数で、最も多かったのは24年度の13人。次いで、15(平成27)年度と16(同28)年度の11人、23(令和5)年度9人などとなっている。
10年間で辞めた職員(中途退職者)は計88人で、年平均にすると9人となる。
データを踏まえても、24年度の中途退職者13人は突出している。こうした傾向は今後も続くのだろうか?。
■7割
過去10年の中途退職者を世代別で見てみると、20・30代は58人と最も多く、全体の7割を占めた。男女別では、男性6割、女性4割だった。
これまでに20・30代の中途退職率が最も多かったのは、17(平成29)年度の87%。次いで、18(同30)年度75%、15(同27)年度72%などとなっている。
将来の希望見えない、パワハラなど理由はさまざま
関連データからは、網走市役所を辞める職員は20・30代の若年層が多いことがわかる。
数年前に網走市役所を辞めた職員に取材したところ、「将来の希望が見い出せなかった」(男性)、「役所内の部署によると思うが、仕事を進める上でのダブルスタンダード(統一されていない基準)についていけなかった」(女性)、「上司からの厳しい指示(パワハラ)」(男性)などとの答えが返ってきた。
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網走において、市役所(職員)はまちづくりを進める上での〝主力エンジン〟である。若き職員はまちの未来で希望であるが、近年は役所を去ってしまうケースが目立つ。何らかの対策を講じることが求められている。