過去10年で、中途退職者が10人を超えたのは、15(平成27)年度と16年度=いずれも11人=。24年度の中途退職者の退職理由は「転職」が最も多く8人で、次いで「結婚・転勤などの私事」4人、「健康上」1人となっている。
24年度・中途退職者を世代別でみると、20・30代が11人と最も多く、全体の8割強を占めた。近年の傾向では、20・30代の職員が中途退職するケースが目立つ。
本紙の調べでは、過去10年の中途退職者は延べ75人。このうち、20・30代は47人で全体の6割に達する。
過去10年の網走市の職員数は350〜360人前後で推移している。全体の職員数の増減幅は少ないものの、中途退職する職員は増加傾向にある。
辞めていく職員の増加ペースに歯止めがかからない現状を踏まえ、市は「キャリア形成や仕事のミスマッチを防ぐため、職員に『人材育成・能力開発シート』の提出を求めるとともに、個別面接を実施」(市職員課)するなどの対策を講じている。 (大)
(※「辞めていく市職員」の詳細については、後日の連載記事で紹介する)