今年で開設105年を迎えた北見市留辺蘂町滝の湯にある「武華駅逓」。かつて交通の要所として重要な役割を果たしたこの建物は現在、当時の暮らしなどを知ることができる資料館として一般開放されている。
同駅逓は1920(大正9)年、武華原野開拓促進のために開設。当時は、温根湯、大和、滝の湯地区の開拓移住者の相談、旅人の休憩所、宿泊所、人馬継立の場所としての役割を持っていたという。
駅逓が廃止になったことから、36(昭和11)年に官設駅逓取扱人の指定を受けていた佐野準一郎氏に建物が無償譲渡され、住居として使用。その後留辺蘂町に寄付され、駅逓開設時の様子を復元した開拓資料館として開放された。
84~85年、2020年に改修を実施。21年には「留辺蘂町開拓資料館」から「北見市留辺蘂町武華駅逓」と名称を変更。建物内には当時の資料や写真、農機具、生活用具などを展示している。
入館料無料。4月1日~11月30日の水~日曜日、午前9時~午後5時開館。問い合わせは留辺蘂生涯学習課(0157-42-2723)へ。