
全道大会で最優秀に選ばれた同局のテレビドキュメント作品は「開かない日々」。普段あまり使っていない生徒手帳を便利なものにできないかと生徒にアンケートを取り、局員たちで新しい生徒手帳を制作。身近な生徒手帳を見直すことから、自分たちで学校生活を改善しようという思いを込めたという。作品担当ディレクターの湊魁人さん(3年)は「全道大会で優勝することができてとてもうれしかったです。全国では道の代表として準々決勝を突破し、できれば決勝までいければ」と意欲をみせる。
創作ラジオドラマ「海よ、この手紙を」は、海に手紙を投じた兄弟の生涯を通して、世界が平和であるようにという願いや平和の尊さなどを描いた。ディレクターの前田龍之介さん(3年)は「全国大会では準々決勝を突破できるように頑張りたい。全国大会の作品を楽しんできたいと思います」と語る。
ラジオドキュメント作品「隣の人」は、男子トイレの小便器に着目し、みんなが学校生活を快適に過ごすためには「気にする」から始まることを伝えたいという思いで制作した。ディレクターの尾角恭輝さん(3年)は「僕たち3年生にとって最初で最後の全国大会。悔いを残さないように精一杯がんばりたい。高校生の悩みを取り上げて作っている番組なので、少しでも多くの人に聞いてもらいたいです」と話す。
全道大会では、朗読部門と創作テレビドラマ部門でも入賞し、合わせて同校初の5部門で入賞。2度目となる総合賞2位にも選ばれた。
顧問の奥山明典教諭は「局員達の日々の努力が実って良かった。全国大会ではそれぞれの番組を通して、局員たちの願いや思いが、ひとりでも多くの方々に伝われば」と期待する。
髙田局長は「制作した作品は地域の方々の協力を得て作っているので、その人達への感謝の気持ちを忘れず、僕たち自身もまた、全国大会を楽しめるように最善を尽くしたい」と抱負を語っている。
なお、同放送局によるビデオ・ラジオフェスティバル2025が19日(土)午後2時半からと午後5時からの2回、網走市内のエコーセンター2000で開かれる。問い合わせは同校(0152-43-2353)へ。