
管内在住やゆかりのある人達の投稿による地域文芸誌「文芸北見」の第55号が、このほど発行された。北見を中心に道内、道外の延べ118人が投稿した542作品が掲載されている。
高校ミステリー研究会を舞台に、高校生達が五線譜の〝ダイイングメッセージ〟を考察する、カサクリユウジさん(北見市)の創作短編ミステリー「北見星斗高校ミステリー研究会の一日」、白いポメラニアンのハナちゃんと過ごすことで吃音が改善された亮と高校で再会した友人・源をめぐる新谷まゆみさん(同)の「決意」をはじめ、エッセイ、短歌、俳句、川柳など、読みごたえのある作品が掲載されている。
今号で藤川道雄さんから編集長を引き継いだ春木のんさんは「まだ教えてもらうことばかり。藤川さんがいかに文芸北見を大切にしてきたか分かりました」とし今号について「熱量が感じられるおもしろい作品が多いと思います」と話す。また、「これまで高校生以上だった応募資格が次号から中学生以上になるので、若い方にもぜひ投稿してもらいたい。地元に自分の作品が公開できる場所があるということを知ってもらいたいです」と呼びかけている。
同誌は実行委が年1回発行。156㌻で価格は1250円(税込)。北見市と網走市の一部書店で販売している。問い合わせは春木編集長(080-5729-6992)へ。