
北見市と姉妹都市の高知県高知市の青少年国内研修団が5日、市長表敬訪問に市役所を訪れた。2007(平成19)年の初訪問から今年で9回目の訪問となる。高知市内の高校1年生2人、2年生2人と引率者(高知市教育委員会)のあわせて5人は、4日から7日まで滞在し、オホーツク流氷館や山の水族館、カーリング体験、旭山動物園などを楽しんだ。
北見市と高知市では、高校生の相互交流を隔年で行っている。互いの生活、教育文化、産業などに直接触れることで、社会的視野を広げ、地域の発展に積極的に関わる青少年の育成が目的。
今回の研修団の団名は、「あんぱんがーるず」。地域と世代を超えて親しまれているアンパンマンのように、両市交流のかけ橋となり、より多くの人にその魅力を知ってもらいたいという願いが込められている。
市長とあんぱんがーるず一人ひとりが名刺を交わし、自己紹介を行ったほか、互いの特産品も贈り合った。
あんぱんがーるずの一人が市長に、「北見の特産品である玉ねぎを使った料理で、一番好きなのはなんですか?」と質問すると「生をスライスして鰹節と醤油で食べるのが一番です」と答えるなど、終始和やかな雰囲気だった。
北見市の印象は「自然がきれい」「風が心地よくてさわやか」「これだけ山に囲まれているのに広く感じるのは、やはり土地が広いのだと感じました」などの声が上がった。ほかにも「高知でキツネを見たことがないので、街の中にも現れると聞いてビックリしました」と話していた。
また、高知県では見かけない、雪国ならではの縦に並ぶ信号や、路肩の位置を知らせる矢印の標識(固定式視線誘導柱)などにも興味を示した。
市長はあいさつで、1897(明治30)年に高知市から北光社が北見市に入植した歴史や、1986(昭和61)年に両市が姉妹都市の提携を結んだ経緯にも触れ「有意義な時間を過ごしていただければ」と話した。 (知)