
■公開の必要なし
本紙は2022(令和4)年、水谷洋一市長に交際費支出内容を公開しない理由を尋ねている。水谷市長からは、①公開が義務付けられていないため②(公開が)必要なら、今後検討したい
―との文書回答を得ている。
3年前の水谷市長の回答を踏まえると、水谷市長は交際費の支出内容について「公開する必要がない」との考えがいまだに強いようだ。
■開示請求
北見市長の交際費支出内容は原則公開され、HPで簡単に閲覧できる。北海道知事も同様で、交際費の公開は近年、全国的な流れになっているようだ=(※住民の知る権利に応えるため、公金の流れの透明化などが目的)。
本紙は先日、網走市役所に出向き、非公開とされている市長交際費=22(令和4)年度から24(令和6)年度の3カ年=の支出内容を記した資料の開示請求をした。
水谷市長の24(令和6)年度の市長交際費支出の総額は328万3926円。年度当初予算の「336万6千円」を使い切ってしまうペースで、過去5年で最も多かった。
北見市長の24(令和6)年度の交際費支出の総額は108万1610円、北海道知事は209万4515円となっている。
単純比較はできなくも大きな差が…
自治体によって予算の組み立て方の違いもあることから単純比較はできないが、開示請求したことによって網走市長の交際費支出額は、北見市長や道知事と比べ大きな差があることがわかった。
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次回は、水谷市長の交際費支出内容の詳細などを紹介する。※首長交際費=行政執行上やまちの利益のために、市・町・村を代表して首長が外部との交際・交渉に利用するための経費。祝い金や式典への出席費、慶弔費、お土産などに支出される。