高齢者の健康と長寿を祝う敬老事業だが、将来にわたる財政負担や社会情勢の変化などから、今後のあり方について検討が求められていた。市から敬老事業について諮問を受けた市社会福祉審議会は昨年10月、敬老会の来場記念品と長寿祝い金の廃止、長寿祝い品の対象者を従来の「100歳以上」から「100歳のみ1回」とするなどの案を答申。それに基づき、市が大幅な見直しに踏み切った。
敬老事業の見直しは、市が昨年11月に策定した財政健全化アクションプランにも盛り込まれており、財政効果額は7790万円と試算されている。
長寿祝い金としてこれまで喜寿(数え77歳)に1万円、米寿(同88歳)に3万円、白寿(同99歳)に5万円。長寿祝い品は数え100歳以上に贈呈していた。今年度からは答申に基づき長寿祝い品を数え100歳に限定して贈呈する。
敬老会は北見に一本化、来場記念品はなし
13日開催、市老連の発表会も組み込み
また、各自治区ごとに行われていた敬老会などを北見市敬老会に一本化。従来は吹奏楽やマジックショーなどのアトラクションを実施してきたが、これまで別の事業として行われていた市老人クラブ連合会北見支部の芸能発表会を組み入れる形で実施する。9月13日午前9時半から式典、10時20分から市老連による舞踊、合唱などの芸能発表会が行われる。来場記念品の配布は行わない。
敬老会の対象者以外も参加可能で、市介護福祉課は「どなたでも自由に来場し、祝福いただけたら」と話している。 (柏)