置戸町議会初めての「議会カフェ」が町内の障がい者活動拠点施設・キッチン木の実を会場に開かれた。訪れた町民と議員がリラックスした雰囲気のなか、インフラ整備から日常生活まで歓談した。
議員8人が4班に分かれ、1時間半交代で2人ずつ車座的にテーブルについた。
議員番号順に最初の担当は、嘉藤均議員と前田篤議員。参加した7人の町民に対し、カフェ開催の趣旨について前田議員は「視察に行った町でこういう企画を知った。隣りの訓子府町の例も参考にしながら、今回の開催に至った」などと説明。開催の規模について参加者は「議員さん2人に町民6、7人で、町長さんが加わると緊張するのでこのぐらいが話しやすい」とわいわい和やかに始まった。
高齢者クラブの会員減少について参加者が「役場OBの方も少し入会してくれたら」と嘆いたのに対し、嘉藤議員は町内の高齢化率やクラブの活動状況を示し「もっと子ども達と交流する機会を増やしたらどうか。伝承遊びなどは認知症予防にいいかも」と提案。新たな児童館が小学校の近くに建てられることが議会で決まったことに感謝する参加者もいて「高齢者クラブで積極的に児童館に行って相手するのもいいね」とも助言した。
町の巡回バス廃止と免許の自主返納の悩み、町道の傷み、沢水に困っているといった話題も上がり「地元紙がなくなり、情報量が減って残念だ」という声に関し、前田議員は「発行する『議会だより』を工夫している」と理解を求めた。そのほか各議員が話し相手となって対応した。 (寒)