置戸ぶどう園今年も豊作

2025-10-03 掲載

(置戸町/社会)

町民がワイン用ぶどうの収穫体験

特産品への愛着深めてと企画

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 置戸町で、特産ワインの原料となるぶどうの収穫作業が本格化している。9月28日には町民に特産品への愛着を深めてほしいと、豊住の置戸地域資源開発試験ほ場(通称ぶどう園)で収穫体験が行われ、町民達が来年のワイン完成を思い描きながら、たわわに実ったぶどうを収穫した。

 町のブドウ栽培は40年ほど前から開始。現在は豊住と勝山のほ場で、山ぶどう系統の耐寒品種「山幸(やまさち)」と食用ぶどうを中心に栽培している。一時は凍害などによる不作で収量が落ち込んだが、2021年に導入した「山幸」の生育が順調に進み、昨年は2・5㌧と豊作だった。今年5月には十数年ぶりとなる町内産ブドウ100%のワイン「炎の里・山の神」が発売された。

 収穫体験は、町民にとって馴染みの薄いぶどう品種への理解や特産品への愛着を深めてもらおうと初めて企画した。親子やお年寄りらが参加し、ハサミでひと房ずつ丁寧に収穫し、コンテナに詰めていった。

 初めてぶどう園を訪れる町民は約1800本のぶどう苗が並ぶ壮観な景色に「こんな場所があるんですね」と感動。作業を終えた女性は「自分が収穫したぶどうがワインになるなんて今から完成が楽しみ」と話していた。

 管理する町職員は「ワインだけでなく、その原料を知り、製造の一端に関わることで町民の方々が自信をもって広めていける特産品にしていきたい」と話していた。

 今年のぶどうは、高温少雨の影響で実なりが良く、糖度も高い仕上がり。昨年以上の収量となる見込みで、町職員による収穫作業は10月中旬まで続く。収穫されたぶどうは北見市端野のワイナリーで醸造される。 (理)

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  • 収穫体験

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