
パンコンチネンタルカーリング選手権(PCCC)2025に出場する男・女日本代表チームが9日、日本カーリング協会によるオンライン記者会見に臨んだ。来年の世界選手権につながる大会で、女子日本代表のロコ・ソラーレの選手達は「世界一を取るためにこの大会が大事」と意気込みを語った。
環太平洋の男・女各8カ国が参加して、20日からアメリカミネソタ州バージニアで開催。来年3月に開かれる世界選手権に、この大会を通じて開催国を含め男子は上位5カ国、女子同6カ国が予選ポイントを取得する。
男子日本代表はSC軽井沢クラブチームにリザーブ・臼井槙吾選手(31、キットカーリングクラブ)が加わる。4度目帯同の臼井選手は「自分のできることをしっかりやっていきたい」と語った。
女子の日本代表は日本カーリング選手権の上位2チームが出場を辞退し、ロコ・ソラーレにお鉢が回ってきた。
藤澤五月選手(34)は「9月の五輪予選の代表決定戦に敗れてしまった今、世界につながるこの大会が大事。日本の出場枠をしっかり取る」、吉田知那美選手(同)は「ありがたいことにチャンスをもらえた。初代チャンピオンとしてPCCCに帰ってくることができた。カーリングを盛り上げたい」、鈴木夕湖選手(33)は「カナダ(合宿)に来て2週間になる。しっかりといい練習ができている」、吉田夕梨花選手(31)は「日本代表として戦うチャンスがもらえた。課題解決などしっかりと自分達のものにしたい」、松澤弥子選手(26)は「チームのために何ができるのかしっかり考えて良い大会にしたい」とそれぞれ抱負を述べた。 (寒)
メモ 世界選手権への道
世界カーリング選手権に出場できるのは男女各13チーム。開催地を含めヨーロッパ選手権から7チーム、パンコンチネンタル選手権から5チームが出場。さらに両ゾーンの上位5チームの成績を集約した結果から1チーム。良い成績を挙げたゾーンが翌年の世界選手権の13番目の枠を獲得。
各ゾーン(ヨーロッパ・パンコンチネンタル)の上位5チームの成績判断には、オリンピック出場決定に使用されるポイントシステムを使用。前回の世界選手権に出場したチームが5チーム未満のゾーンは出場できなかったチームのポイントが0となる。各ゾーンの上位5チームの合計ポイントが同じ場合、世界選手権優勝チームの所属ゾーンが上位。
