
北見市上ところ地域の住民協働組織「上ところさくら会」が手入れする花壇のマリーゴールドが最後の見ごろを迎えている。道道北見置戸線沿いに整備した花壇は、まちをオレンジ色の花で彩る認知症啓発活動「オレンジガーデニングプロジェクト」として同会の中島邦夫会長が手入れを続けているもので「住民一人ひとりが認知症について考えるきっかけになれば」と語る。
花壇にはオレンジと黄色のマリーゴールドをサークル状に植栽した。中島会長は「この夏は日照りが続いて水やりに苦労したが、頑張った甲斐あって認知症月間の9月を過ぎても花がきれいに咲いてくれた。理解の輪も花のように勢いよく広がっていけば」と話す。
19日には市南部地区地域包括支援センターの協力を得て、認知症について学ぶ地域住民向けの講座を開く。声掛け体験などを行うほか、2013年に発足した徘徊などで行方不明になった住民の捜索にあたるサポートチームについてもあらためて周知する。約30人いるメンバーの半数が高齢になっていることから「万が一の事態に備えて協力してくれる住民を増やせれば」と意気込む中島会長。認知症の人も暮らしやすい共生社会を目指して「できることはやっていきたい」と地域を駆け回っている。 (理)