美幌町の高齢者教室「明和大学」の公開講座が12日、町民会館で開かれた。北海道を拠点に活動する「北都プロレス」代表のクレイン中條さんらがプロレスの魅力を語り、レスラーたちが試合に臨んだ。学生もリングに上がって、はつらつとした動きで会場を沸かせた。
ジャイアント馬場ら往年のレスラーの活躍を知る「プロレス世代」の学生たちに、あらためてプロレスの魅力を知ってもらいたいと企画。学生に加え、一般町民やファンらも参加した。
クレインさん、レスラーの斗猛矢さん、浦幌ちほさん、神田愛実さん、美幌プロレス愛好会BWF代表の永澤寛樹さんらが特設リングの上でプロレスの魅力を語った。クレインさんは「やられてもやられても立ち上がるところが人生にも似ている。自分の場合は息子とのプロレスごっこが親子のきずなを強めた」と話した。
明和大学事務局の石原邦彦さん、永澤さんらが実演を交えてプロレスのルールを説明。レスラー4人がシングルマッチなど3試合を行った。鍛え上げられたレスラーがぶつかり合う音が響き、空中技も飛び出すなど迫力ある試合展開に学生たちの応援も熱を帯び「がんばれー」などの声が飛び交った。
レスラーと学生の「ふれあい」の時間も設けられ、学生を代表して日並公さん(75)=本科2年=、吉田一雄さん(63)=同1年=がリングに上がった。本物のレスラー相手に軽やかなステップやチョップを披露し、フォールを決めて会場をさらに盛り上げた。 (浩)



