
研究大会は、高校生が家庭科での学びの成果を発表する場。学校家庭クラブ活動とホームプロジェクトの2部門に計11校が出場し、オンライン会議方式で実践発表を行った。
同校の家庭クラブは、選択科目の家庭科「フードデザイン」を履修する2年生33人で構成。授業では来年3月に閉校する留辺蘂高校の特色ある教育活動を引き継ぎ、2024年度から白花豆についての学習に取り組んでいる。
外部講師による講話を通じ、白花豆の特長や農家をとりまく現状について学んだほか、生徒達も実際に栽培し、成長の様子を毎日記録した。また、白花豆の認知度アップを目的に高校生チャレンジグルメコンテストにも参加。白花豆をふんだんに使った和菓子「味香団子」で2年連続の「わがまち発信賞」を受賞した。
同研究大会では山田享幸会長、山邉晏那さん、武田英大さんの3人が「特産品のPRを通した探究的な活動の成果と課題」と題し、これまでの活動をまとめ、発表した。初めてのエントリーで勝手がわからない中、緑陵らしさを大事にしながら審査員に白花豆を知ってもらいたい一心で丁寧に資料を作り込んだという。審査員からは、複数の専門家からアドバイスを得ている点や栽培して理解を深めながら特産品を広めていこうとする点などが評価された。
山田会長は授業を通して「最初は何も知りませんでしたが、授業を通じて白花豆への愛が深まりました。もっと多くの人に食材の魅力を届けたいです」と意気込み、学びを発信していく。 (理)
