木工室が復活。置戸町のオケクラフトセンター森林工芸館に併設する旧・地域産業開発センターの「木工室」が6日と20日、約30年ぶりに一般開放された。かつて、木に親しむ目的で町民がモノづくりに利用していた施設。今回訪れた町民は工具や機械を借り、オケクラフトの職人からアドバイスを受けながら、思い思いに木工作の楽しさにふれた。
森林・林業のまちとして生活の場にもっと木を取り入れようと1980年、町は毎月18日を「木に親しむ日」に設定。地域産業開発センター木工室を毎週木曜日に一般開放していた。94年に隣接する森林工芸館と統合し、開放は休止に。
木でこんなモノを作ってみたい―という思いに応え、作業場のほか、素人は持っていない専門工具や大型道具を準備。20日に訪れた女性町民は、庭に来る野鳥のエサ台の制作に挑戦。町内に工房優木(ゆうき)を構える佐藤誠さんの指導を受けながら、最新の木工機械ペティワークで板を切断、かわいい枝で飾ったりデザインの変更をあれこれ楽しんだ。
事前に図面をおこし参加した男性町民は巣箱を作成。木工室にある指金(角定規)やドリルを器用に利用し、完成をめざして熱中していた。
要望があることから12月にも一般開放する予定。 (寒)

