
訓子府町の町長が直接町民の声に耳を傾ける「タウンミーティング」が11月28日、日ノ出地区ふれあいセンターで開かれた。町は公共施設の使用料の値上げやまちづくり会社の概要などについて説明し、参加者から意見を求めた。
タウンミーティングはこれまで実施してきた広聴活動「車座トーク」の名称を変更し、昨年度から開催。地域団体からの要望に応じて開くほか、今年度は住民の声を政策につなげたり、行政情報の提供の場にしようと、町民参加を呼び掛けて2会場で全3回実施しており、初回のこの日は約20人が参加した。
町は温泉保養センターについて、燃料費や人件費の高騰などにより昨年度は1900万円を超える赤字となっており、「施設の継続に向け、赤字幅を少しでも減らす取り組みが必要」と報告した。こうした現状を踏まえ、北海道の公衆浴場入浴料金の統制額500円を基準に、利用料を現行の大人一般390円から550円(入湯税を含む)まで引き上げる案を示し、町民に意見を求めた。
温泉をよく利用する町民は「町外の人から訓子府は安くていいねと喜ばれている。(周辺地域の温泉施設の値上げなどもあり)個人的には値上がりしても仕方がないと感じる」などと話していた。
タウンミーティングは3回とも同じ内容。最後は16日(火)午後1時半から町公民館で開かれる。申し込み不要。町が①今後の小中学校のあり方②公共施設などの使用料③(仮称)まちづくり会社設立④総合計画町民アンケート集計の概要の4項目について説明する。 (理)