連載 フォルティウス より強く 遠回りの道ここから ⑨

2025-12-03 掲載

(北見市/スポーツ)

近江谷、小野寺、吉村の3選手 初めて一つのチームに

2014年

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 近江谷杏菜選手はチーム青森の一員として、バンクーバーオリンピックへの日本代表チーム決定戦に勝ち、2010年バンクーバーオリンピックに出場した。

 代表決定戦で敗れ、2010年4月に中京大に進んだ小野寺佳歩選手は、盟友・吉田知那美選手の誘いでカーリングを復活。2011年4月、新チームの北海道銀行フォルティウス発足と同時に加入した。再び吉田選手とチームメートになる。

 北海道銀行フォルティウスは2013年9月のソチオリンピック日本代表決定戦で勝利。14年2月のソチオリンピックに小笠原歩さん、船山弓枝さん、小野寺選手、吉田選手、苫米地美智子選手で出場。ところが小野寺選手はオリンピック初日に現地でインフルエンザに罹り、リザーブでの参加となる。チームは5位だった。

 2013年のソチオリンピック日本代表決定戦で4位敗退した吉村紗也香選手は翌14年、五輪後の再出発を図る北海道銀行フォルティウスに近江谷選手とともに加わる。ここからはスポンサーやチーム名が替わっても吉村、近江谷、小野寺の3選手はその後11年間、一緒に戦ってきた。

 小笠原歩選手の18年の退団で抜けた新たなスキップを決めるときも近江谷、小野寺両選手は「吉村さんにやってほしい。吉村さんしかいない」と仲良く一致。みんなでスポンサー探しに奔走した。

 吉村選手をスキップに小野寺選手、近江谷選手に現・コーチの船山弓枝選手の体制が固まった2018~19年シーズンからは安定した成績を残す。とは言っても北海道選手権は勝てるが日本選手権では3位の連続。強いけれど今一つ突き抜けることができず「私達、遅咲きだから」と自分達でレッテルを張っていた。 <つづく>(寒)

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