美幌町は、障害者手帳の交付基準に満たない軽度または中等度の難聴の子どもに対する補聴器の購入・修理費の助成について、片耳分も助成の対象にする。これまでも特別な措置として片耳分を助成した実績はあるが、2026年度に向けて要綱を改正し、対象を明確にする。
子どもの補聴器の購入・修理費の助成は、17(平成29)年度から実施。18歳未満の子どもを対象に、基準額の3分の2を助成している。
現在までの助成実績は4件。4件のうち、24年度に片耳分の助成を求める申請が1件あった。
助成制度は、両耳分の助成を前提にしているが「補聴器装用により日常生活・学習上のハンデの減少が期待できる」という医師の意見書が付されていたため、必要性を考慮して助成した。
25年9月の町議会定例会で、上杉晃央議員の一般質問に対し、町は「今後も片耳難聴の人も助成対象にしたい」と答えており、26年度に向けて、片耳分の助成についても要綱に明記する考え。
補聴器の助成は、24年度から65歳以上の高齢者を対象にした制度も始まっており、同制度では片耳分、両耳分の助成に対応している。 (浩)