
北見市健康推進課主催の「大人のための食育講座・脂質編」が3日、市保健センターで開かれた。26人が参加し、脂質と体の関係について理解を深めた。
講師は管理栄養士の成田詩衣奈さん。体が栄養を取り込む仕組みや、中性脂肪・コレステロールについて説明した。血液中のコレステロールや中性脂肪が基準値から外れた状態を「脂質異常症」といい、これを予防・改善する食事のポイントについても紹介した。
食べ方のポイントとしては、「1日3食時間を決めてバランスよくとり、よく噛んで食べ、腹七~八分に抑えること」とアドバイスした。
最後に食物繊維がしっかり摂れる「切干大根と水菜のごまサラダ」と、大豆製品をメインにした「厚揚げと野菜のみそ炒め」の試食が行われた(写真左)。
参加者からは「健康診断で脂質異常症と言われたので、これからどうしたらいいか考えるきっかけになった」「試食がとてもおいしかった」などの声が聞かれた。 (知)
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成田さんのおすすめの食材は青魚、大豆製品、野菜・きのこ・海藻。
▽青魚の油は中性脂肪合成を抑える。缶詰でもOK
▽豆腐なら100㌘、納豆なら1パックを毎日
▽野菜は1日350㌘以上が目安。小鉢5つ分ほどに相当
一方、肉や乳製品は摂り方に注意が必要だという。
▽肉は赤身を選び、皮や脂身は取り除く
▽ウインナーなどの加工肉は控えめに
▽牛乳・乳製品は1日200ml程度が目安▽油は種類を問わず使いすぎに注意。
控えたい食品は洋菓子、菓子パン、カップ麺、揚げ物、内臓肉、魚卵、甲殻類、アルコールなど。
