北見の気象観測が50年

2026-01-05 掲載

(北見市/社会)

小さな積み重ねでデータ化

 1976年の観測開始以来、北見での気象庁の気象データの集計が今年で50年になる。気温、風向・風速、日照時間といった基本情報の統計に始まり、降水量や雪、最近では最大瞬間風速や湿度の観測まで徐々に進化させていった。地球の長い歴史の中のわずか半世紀ではあるが、温暖化や気候変動の課題が迫るなか、小さな積み重ねが貴重な基礎データとなりそうだ。

1976年4月1日開始
冷夏、大雪、記録に残り

2015年に移設された現在の観測所(北見市広郷) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
2015年に移設された現在の観測所(北見市広郷)

 最低気温マイナス12・5度と1976年4月1日の北見は寒い朝を迎えた。

 その日の最高気温はプラス3・6度、日平均風速は毎秒1㍍で日照時間は11・5時間。記帳はないが、オホーツクブルーの青空が広がる穏やかな観測初日だったと想像される。同月23日には降水量の観測が追加された。

 北見市公園町の野付牛公園付近にあった気象通報所は、2005年11月1日、市高栄東町に地域気象観測所(アメダス観測施設)として移設。気象庁の運用開始に合わせ北見でも08年9月30日、新アメダス(アメダスデータ等統合処理システム)を導入した。

 従来の最大風速に加え最大瞬間風速も記録。0・25秒ごとの計測により突風の出現にも対応した。また降水量は1時間単位で最大値を計測していたのを10分刻みに、日最大降水量はそれまでの10分刻みから1分単位にそれぞれ進化。気温の観測は10秒ごとになり、これら統計処理したデータを10分ごとに配信するなど、きめ細やかで迅速な情報化が図られた。

 15年10月30日には観測地点が市広郷に移設された。

 それまで設置されていた市高栄東町の配水池施設ポンプ場の老朽化による引っ越し。商業施設や幹線道路の近くから郊外の畑や水田に囲まれた場所に移ったことから、発表される気温の従来との違いに、戸惑う市民も当初多かったようだ。それも昨年10月で移設10年となり、今後のスタンダードとなっていく。

 統計開始の1976年は7月24日に気温35・9度、7月27日に35・5度を記録するなど当時から「猛暑日」を観測していた。8月には日平均気温20度以上が29日間に達するなど暑い夏だったことがデータから読み取れる。

 50年間の観測の中には、冷害で米騒動となった1993年の冷夏や、北見豪雪と報道された月最深積雪171㌢の2004年1月16日の記録が残る。昨年は7月29日に北見で史上1位となる最高気温39・0度を観測。7月だけで「猛暑日」を8回記録するなど記憶にも残る年となった。今後の半世紀も、予想のつかない気象記録が観測されそうだ。 (寒)

2015年までの観測所(市高栄東町) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
2015年までの観測所(市高栄東町)

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