北見地方剣道連盟へ凱旋報告

2026-01-08 掲載

(北見市/スポーツ)

鈴木まゆ七段、内田会長の激励に後押しされ

子ども達への指導で恩返し

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 北海道から唯一選抜される第2回全日本選抜女子剣道七段優勝大会(昨年12月、山梨県)の道代表に選ばれ、鈴木まゆ七段(45、道警北本)は「自分でいいのか」と悩んだ時期があったそう。そんなときに背中を押してくれたのが北見地方剣道連盟の内田圭治会長(68)の「(鈴木さんが代表だ)絶対出なきゃだめだ」という励ましの言葉だったそう。

 昨年4月に北海道剣連の強化指定選手に選ばれた。7月の東北・北海道対抗の大きな大会では大将を任されたが、自身も敗れた。

 出産、育児をへて13年ぶりに一昨年、本格復帰したばかり。常日頃、剣士としての立ち振る舞いを大切にする鈴木さんにとって恥ずかしい姿は見せたくなかったのだろう。会長の言葉を受け、優勝するには1日5試合戦わなければならない体力づくりに取り組んだ。

 長年剣道に打ち込んできた内田会長は、コロナ禍で交流が少なくなった少年少女剣士の親睦機会を憂慮。子ども達が喜べばと剣リンピックという楽しい行事を創設した。正月恒例の鏡開きでは筝の演奏とのコラボを企画。「えいっ」と気合もろとも鏡餅に太刀を入れてみせた(写真右上)。

 鈴木さんは勤務を終えて1週間に数回、北見武道館の道場に通い、同剣連のちびっこ剣士に分け隔てなく、ひと一倍大きな声で指導する(同右下)。中学生の女子剣士達は「鈴木先生はやさしくて教えるのが上手」と口を揃える。

 大会直前にも内田会長から鈴木さんへ励ましのメールが届いた。だがそれを最後に内田さんは帰らぬ人に。誰にも告げてなかったが末期がんだった。日本一は見届けられなかったが天国から見守った。

 12月22日、大会後初めて道場を訪れ「先生おめでとう」という子ども達にふだんと変わらぬ大きな声で稽古をつけた。清く正しく、強い剣の道を極める精神は永遠に生き続けるという「正剣不滅」の精神に、内田会長の教えで一歩近づけたような気がしている。 (寒)

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ちびっこ剣士に稽古をつける鈴木さん(後方中央) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
ちびっこ剣士に稽古をつける鈴木さん(後方中央)

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