
■諏江さん
中国の北魏時代に制作された磨崖刻の造像記の文字をお手本に、力作を完成させた。
出品する上で、お手本は数種類あった。「自分が書きたかった文字が書かれている書体だった」ことから、挑戦することにした。
岩を削っての文字であるため、毛筆作品とは異なり、「文字のはねる部分、ひねりの部分が難しかったです」と振り返る。
使用した筆は「山馬(さんば)筆」。特殊な筆で、指導者の松尾萩央さんから借り受け、「練習では50枚以上は書いたと思います」
いつもの筆とは異なる筆使いに苦心したものの、納得いく作品に仕上げられた。
書道は小学3年生から本格的に始めた。「小中学生の時にいくつかの賞を受けた。それがモチベーションとなり続けられました。書道を通じて集中力を身につけられたと思います」
同教室で指導する松尾萩央さんは「元の字に忠実に書く、という書道の基本を守る姿勢が素晴らしい」と評価する。
■國金さん
出品する上での課題作は2つあった。漢字ばかりの「共生社会」を選び、全国コンに向けた稽古に励んだ。
松尾さんは「おとなしい性格だが、書く文字は伸びやかな線、強さのある線が魅力」とする。
書道のほか、漫画などを「真似をして書くのが大好き」で、気に入った作品に出会うと、夢中になって線を引く。
こうした感性は書道に強く反映されている。小学1年生から始めた書道では、いくつかの賞を受けてきた。
全国コンでの最高賞を射止めたのは初めて。「一番上の賞を取ることができて嬉しかったです」
書道を続けたおかげで、「友人らから『字がきれいだね』と褒められることが喜びです」と笑う。
学生版段級位の試験で最高峰となる「『学生名人』を取るまで書道はやめたくないです」と張り切っている。


