美幌博物館の第1展示室がこのほど、リニューアルされた。1987(昭和62)年10月のオープン以来初めての大規模なリニューアルとなった。
第1展示室は「屈斜路湖の成り立ち」「太古のくらし」など6つのコーナーで構成されている。
今回のリニューアルでは、懸垂幕などで6つを分かりやすく色分けし、展示物に合わせて照明を代えるなど全体的に明るい雰囲気を演出。実物資料の展示や、英語文を含めた解説も増えた。
「屈斜路湖の成り立ち」コーナーでは、屈斜路湖の外輪山を構成する美幌峠の高山植物の標本や紹介映像を加えた。
「太古の人々」のコーナーでは、奥の展示物が見やすいよう展示場所を階段状にしたり、「縄文・続縄文文化」「オホーツク擦文・文化」などのパネルも導入して時代ごとに石器や土器を展示した。
「開拓のはじまり」コーナーでは、これまでの古い観光情報に代わり、小学校の歴史を重点的に紹介。古い学生帽やランドセルなどの資料をはじめ、ボタンを押すと各小学校の校歌のピアノ演奏が流れるコーナーも設けた。
展示室中央には多人数の学習にも対応できるよう、スクリーンや木製いすが並ぶコーナーも。リニューアルを担当した城坂結実学芸員は「親しみ、懐かしんでいただける展示に努めました。町制100周年の節目でもあり、まちの歴史を振り返っていただけたら」と話している。(浩)