美幌博物館が、第3展示室の作品を大幅に入れ替えている。美幌にゆかりがある動物写真家、前川貴行さんの作品を増やし、新たに「今月の作品」コーナーを設けることで〝動き〟のある展示にする。9日(火)から公開する。
第3展示室の大幅な作品入れ替えは約5年ぶり。作品数を44点から35点に減らす一方、空間に余裕を持たせることで、適切な距離感で作品を観賞できるよう配慮する。
前川さんは、父親の貢さんが美幌町出身。入れ替えでは、常設展示をこれまでの2点からエゾリスやベンガルトラ、オランウータンなど国内外で撮影した10点に増やす。前川さんの作品は、今月の作品コーナーでも紹介する。
美幌町にゆかりのある作家として納直次さん、岸本裕躬さんらの作品を紹介。美幌町を代表する画家、横森政明さんの作品は、創作活動初期に自作したという木製イーゼルに立て掛けるなどして3点を展示する。
網走市出身の居串佳一さんら「オホーツクの作家たち」、国内の作家の作品を集めた「名品コレクション」のコーナーも開設。作品の選定などを担当した学芸員は「地域に根ざした作家さんの作品にこだわりました。ぜひ起こしください」とPRしている。(浩)