北見在住の人形作家・皆川優子さんと仲間たちの人形展が、NHK北見放送局内ぎゃらりーで開かれている。皆川さんと生徒をはじめ、プロとして活躍する管内在住の作家3人が出品。さまざまな表情を見せる人形約70点が展示されている。13日まで(最終日は午後2時まで)。
皆川さんは、北海道創作人形作家グループAiDocka代表。人形作家の故・辻村寿三郎氏に師事し、粘土で作った可動可能な球体関節人形を創作している。
会場には皆川さんが指導する北見、網走、中標津などから通う生徒12人によるオリジナルやアニメ、童話のキャラクターなどを、それぞれの世界観で小物まで制作した作品がずらり。また、同じ顔型を使って天使や少年などを思い思いに人形を作ったクリスマスがテーマのコーナーも設けた。生徒のひとりは「着せかえられるので、自分で好きに飾ることができます。売っていないものを自分で作り、飾る楽しみと、喜びがあります」と人形制作の魅力を語る。
また、ゲストアーティストとして、東京で個展も開く人気作家の大山雅文さん、自然史造形作家の北野正洋さん、生徒の人形の衣装も一部担当した縫製師の松浦あやさんが出品。3人の高い技術と情熱が感じられる、見る人を圧倒する作品が並んでいる。
皆川さんは「(生徒の作品は)オリジナリティがさらに際立ったのではないでしょうか。もっと個人的にも活動してもらえたらうれしいですね」と話している。
なお、12日(日)午後2時からは、会場でゲストアーティストのトークショーも行われる。(菊)