美幌博物館の特別展「フィルムで振り返る美幌の歴史」が博物館で開かれている。1923(大正12)年に端を発する美幌町制100周年の記念事業で、数々の映像や写真などで美幌町の変せんを紹介している。
昭和初期に活動していた9・5㍉フィルムカメラの愛好家グループが撮影したそれぞれ2分前後の映像を紹介。旧美幌中学校近くにあったスキージャンプ台「美英シャンツェ」で選手が飛ぶ様子や、乗合自動車で砂利道を走って美幌峠に向かう観光の様子などを上映している。
戦時中の映像も多く、出征する兵士の見送りや、寺の鐘を供出する様子、飛来したアメリカのグラマン戦闘機をとらえた映像などを紹介している。
写真では、商店街の街並みや、農作業、鉄道など昭和から平成にかけてのさまざまな風景を紹介。木製スキーや旧陸軍略帽など写真や映像に関係する資料も多く公開している。
スクリーンと座席を設けた「ハクブツカンシネマ」のコーナーでは、各コーナーの映像に加え「おまけ映像」を一挙に見ることができる。
特別展の観覧は無料。10月20日まで。(浩)