介護セミナー「私が介護を選ぶワケ」(北見市、北見市社会福祉協議会主催)が16日、北見市中央図書館で開かれ、介護の現場で働きながらモデルや研究員としても活躍する上条百里奈さんが講演した。
介護人材確保に向けたセミナー。上条さんは中学時代、老人保健施設での実習体験を機に介護のボランティアを始めた。介護に関する情報発信力を高めたいと22歳からモデルの仕事を始め、その後はテレビのコメンテーターやドラマの監修などを務める一方、大学の非常勤講師、研究員としての顔も持つ。
講演では、余命2週間と宣告され、生きる気力をなくした男性が、介護生活を経て生きる気力を取り戻していく様子を紹介。「病気が進行しても、介護の仕方しだいで人は劇的に元気になっていく」と説明した。
その後、男性は4カ月間を施設で過ごした後に他界。「高齢者はすべての子ども達の未来の姿。人生の最終章をハッピーエンドにできる介護職は、未来をつくる仕事だと胸を張って言いたい」と力を込めた。(柏)