小町川は大正、若葉、桂町、光西町などの市街地を流れ、無加川と合流する延長4・8㌔の小河川。長年にわたる土砂の堆積などで河道の容積が減少しており、大雨の際は氾濫の危険性が高まっている。
2016年8月の豪雨では、氾濫の危険が迫る計画高水位を超え、市が付近の住民に避難勧告を発令した。
そのため、道は河川改修により治水安全度を高め、災害リスクを低減させる整備事業を計画した。
計画によると、平時に水が流れる河床(※1)は可能な限り現状のまま維持し、堤防内の河道(※2)を掘削して増水時の受け皿となる容量を高める。また、動植物の生息や生育環境の保全に努めるとしている。
このほか増水時に一時的に水を流し込んで河川の流量を調整する遊水池を上流側に整備したい考え。
工事は昨年8月、無加川との合流付近から始まり、今後は順次上流側に向かって整備が進められる予定。
※1河床=河川において流水に接する川底の部分。
※2河道=河川の水が流れる部分。通常水が流れている低水路と、洪水の時だけ流れる高水敷に分けられる。(柏)