寄付額は例年、翌年の税控除の期限となる12月が突出して多い。北見市の昨年12月の寄付額は7億400万円。しかし今年度は、9月の寄付額が9億6400万円に上り、月別では今年度最高額となった。
市観光振興課によると、中国による水産物全面輸入停止措置が8月に始まり水産事業者支援の追い風を受けたことや、10月のふるさと納税制度変更前の駆け込み需要が9月の寄付額を押し上げたと見られる。
昨年12月末現在の合計寄付額は25億8千万円。前年度同期間の24億5900万円を1億2100万円上回り、年間過去最高額(26億4600万円)超えが視野に入ってきた。
利用件数は約19万件
食品の人気が非常に高く
市は2015年度に返礼品の取り扱いを開始。初年度は約8600件、1億3100万円の寄付額だったが、その後はほぼ右肩上がりに推移。利用件数も大きく伸びており23年度は約19万件(昨年12月末現在)となっている。
返礼品の種類も年々増加し、現在は796品目を扱う。人気は常呂産ホタテやカキを中心とする海産物、玉ねぎなどの農産物、各種加工食品など。同課によると「食品の人気が非常に高く、寄せられるコメントを見ると、リピーターも少なくないのでは」と話している。(柏)