中皮腫や肺がん引き起こす「静かな時限爆弾」

2024-02-07 掲載

(北見市/社会)

アスベスト学習会 北見で社会問題訴え

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 オホーツク勤医協北見病院、北見民商共済会主催のアスベスト(石綿)学習会が3日、北見市内の常盤地区住民センターで開かれた。

 同病院院長の菊地憲孝氏、全日本建設交運一般労働組合北海道本部の俵正好氏が講師を務めた。同病院はオホーツク圏で唯一の石綿健診指定医療機関。

 日本呼吸器学会呼吸器専門医の菊地氏は「アスベストが及ぼす肺への影響」をテーマに講演。かつて建材などに使用された鉱物繊維のアスベストに起因する健康問題について解説した。

 菊地氏はアスベストによる中皮腫や肺がんの症状や治療法について説明し、被曝者が喫煙をすると肺がんによる死亡率が格段に高まることを指摘。アスベストの健康被害は潜伏期間が25年~50年と長く「静かな時限爆弾」とも呼ばれる。「これから数十年向き合う社会的な問題。多くの人にこの問題を周知したい」と訴えた。

 俵氏は石綿健康管理手帳や労災補償、給付金などを説明した。(柏)

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