津別町エコツーリズム推進協議会の町民学習会が7日、中央公民館で開かれた。協議会アドバイザーで文教大学国際学部教授の海津ゆりえさんが講演。約60人が参加した。
海津さんは、20世紀の大衆観光が熱帯や旧植民地の自然地域の生態系などに問題を引き起こし、環境配慮型観光(エコツーリズム)の概念が提唱されるようになったと指摘。沖縄県西表島の環境保全・教育、文化継承などの取り組みを紹介した。
「観光推進と資源保全、地域振興の3つを正三角形を描くように進めるのがエコツーリズムの目指すところ。まず、住民が自慢できる『宝』を探すことがスタート。探した宝を磨き、誇り、伝え、活かすことにつながります。自然や生活文化、歴史など、宝探しを進めると地域が豊かになるはず」と述べた。(浩)