5月に任期満了を迎える置戸町長選に向けて、現職の深川正美氏(60)が2期目へ意欲を示している。2月に行われた自身の後援会会合ですでに出馬の意向を表明したほか、今月4日に役場庁舎で行われた新年度予算案の報道発表の席上「やりかけていることがある」と、コロナ禍明け後に始まった本格政策への責任感を覗かせた。
深川氏は町内出身で町の産業振興課長、総務課長などを務め20年ぶりに行われた2020年5月の町長選で元町職員との一騎打ちを制し初当選した。
今回「継続事業中心の限定的な予算」だとして、例えば「児童館建設については基本設計まではできている。選挙後に誰かが実施設計を行うことになる」と濁し、やりかけている事業へ自身の思いを封印した。
新年度予算案に込めた自身の思いについて「少し不便でもコミュニケーションの取れるいなか暮らしのほうが私は幸せだと思っている」と独特の表現で本音を述べ「守りの多い予算だが、安心して暮らせるまちにしていく」と力強く語った。(寒)