置戸町は4日、2024年度予算案を深川正美町長らが発表した。5月に町長選を控え、継続事業中心の骨格予算。一般会計は23年度予算に比べ1億5500万円(3・3%)減の45億1100万円。特別会計を含めた総額は2・8%減の54億620万円となっている。
おもな新規事業は、過去に何度も冠水などの災害に遭っている境野地区の防災工事に2200万円。勝山公民館に、停電時に切り替えられる自家発電機の設置費用660万円を計上。これで町内すべての避難施設の整備が完了する。ごみ収集パッカー車1台の更新に2000万円。消防庁舎講堂のエアコン設置費用に170万円。隣接する役場庁舎にはエアコンがなく、暑い日には町職員らも同講堂での会議で利用する。
3月末で終了する地域巡回バスに代わり、ドアtoドアのハイヤー事業に1332万円。巡回バスは今後スクールバスとして使われる。
24年度中に任期の節目を迎える地域おこし協力隊員の起業など再出発を支援する事業に500万円を計上。深川町長は「協力隊員と地域の人とのつながりが深まってきている」として、今後とも隊員の活躍を見守っていきたい考えを述べた。
11日開会の定例町議会に提案する。(寒)