津別町防災セミナーが13日、役場庁舎で開かれた。2018(平成30)年9月の胆振東部地震を経験した胆振管内の厚真町社会福祉協議会事務局長、山野下誠さんが有事への備えについて話した。約30人が参加した。
テーマは「過去の地震の教訓から〝今から〟できる備えを考える」。山野下さんは胆振東部地震で、被災した住宅の片付けや引っ越し支援などを担う災害ボランティアセンター副センター長として従事。セミナーでは当時の反省として、町や関係機関との協定の締結が不十分だったことや、災害時要支援者リストを思うように活用できなかったこと、物資や資機材が備蓄できていなかったことなどを挙げた。
被災した個人・地域だけでなく、役場、社協など支援する側も必要な支援を発信し、受け入れる「受援力」が大切と指摘。「災害時に発揮されるのはコミュニティやネットワークなど平時の力。自分ごととして災害に関心を持ってほしい」と訴えた。(浩)