能登半島地震で被災した石川県穴水町の支援のため、2月に津別町から派遣された防災危機管理室室長(53)と建設課技術係(23)が13日、役場庁舎で開かれた防災セミナーの席上で派遣について報告した。
2人は2月9~15日に穴水町に派遣。町の地域整備課に配属され、主に損壊した町道の測量作業に従事したほか、亀裂が入った山林にブルーシートをかけたり、通行規制の看板を設置したりした。
防災危機管理室室長という立場から「何から、どう準備しなければならないか考えることが多くなりました。一つひとつ備えていけたら」と話し「今回の経験を必ず何かの機会に生かしたい」と決意を込めた。
建設課技術係は生で見る被災地について「テレビ(で見るの)と同じ景色でも、違って見えました」と印象を語った。支援について、現地の職員が「マニュアル通りに行かないことばかりだと言っていました。大きな経験ができたと感じているので、臨機応変な対応ができるようになればと思います」と成長を誓った。(浩)