美幌博物館の特別展「蛍が舞う風景」が29日(土)、博物館で開幕する。鬼丸和幸館長が10年ほどかけて各地で撮影した、ホタルが舞う幻想的な風景写真約100点をはじめ、ホタルにまつわる浮世絵や工芸品を紹介する。開幕に向け、博物館2階特別展示室で準備が進んでいる(写真)。
ホタルにまつわる浮世絵や工芸品並び
初日には鬼丸館長の展示物紹介も
北海道に生息するヘイケボタルをメーンに、本州、四国、九州に生息するゲンジボタルとヒメボタルの3種のホタルを紹介。美幌町をはじめ、釧路管内鶴居村、山口県、高知県などで、長時間露光で撮影した幻想的な風景が並ぶ。撮影時にヒグマに遭遇したエピソード、水田とホタルの関係などコラムも合わせて紹介する。
ホタルがモチーフとして描かれた江戸時代から明治、大正時代までの浮世絵を展示。歌川広重など著名な絵師が描いた作品も並ぶ。
ホタルを入れて室内で光を楽しむために使われた虫かごなどの繊細な工芸品も展示。古くから日本人に親しまれてきたホタルをさまざまな角度から紹介する。
期間中は様々なイベントも予定
10月26日まで。初日の3月29日は、博物館講座「私たちのふるさと情報」(午前10時~正午)で、鬼丸館長が展示を解説する。期間中にはホタル観察、ホタルかごの工作などのイベントも予定している。
鬼丸館長は「日本人が特別な存在として親しみ、文化を築いてきたホタルを通じ、虫を身近に感じてくれたらうれしいです」と話している。
問い合わせは博物館(0152-72-2160)へ。 (浩)