3月31日付けで定年退職を迎えた北見北中学校前校長の緒方隆人さん(60)にこのほど、PTA役員を通じ、同校の生徒380人余りが感謝の思いを寄せた色紙が贈られた。緒方さんは「『感動と感謝』の一言に尽きます」と喜びを語る。
前PTA副会長の前田将利さんが定年退職を迎える校長にお祝いの気持ちを伝えようと企画し、生徒会の協力を得て形にした。
前田さんによると、緒方さんは校長時代、毎朝あいさつをするために各教室を回ったり、部活動に顔を出しており「厳格な方でしたが生徒一人ひとりに目配り、気配りをしてくれました」。また、コロナ禍で制限の多い学校生活の中でも可能な限り生徒と保護者に寄り添ってくれたことにも感謝する。
生徒380人余が感謝の思い寄せ
色紙は計20枚あり、生徒会が写真や校歌の歌詞をコラージュした表紙を作成し、1冊の本のようにまとめた。生徒達からの思いがけないプレゼントに緒方さんは「生徒一人ひとりの顔が浮かび、感動で涙が出ました。こんな自分でも何かできたのかな、と思うことができました」と喜びを噛み締め「今後も生徒、職員、保護者の方々で北中の素晴らしい伝統を受け継いでいってほしい」と語った。(理)