北見市の使用料、手数料を審議する検討委員会の1回目の会議がさきごろ開かれ、4年ぶりとなる使用料・手数料の見直し作業がスタートした。会議では、改定に対する市民アンケートの結果が示され、今後の議論の参考資料として活用される。
市は昨年6月、18歳以上の市内在住者を無作為抽出して市民アンケートを実施。対象者4千人のうち1081人(27・0%)から回答を得た。過去1年間に「体育施設」「文化施設」を利用したのはいずれも全体の3割で、利用者の年代別では18歳~69歳がいずれも8割を占めた。
施設の利用料金見直しについては、体育施設、文化施設とも賛成(どちらかといえば賛成+賛成)が72%、反対(どちらかといえば反対+反対)が19%と賛成側の意見が多数を占めた。
歴史的文化施設の有料化は反対多く
現在、高齢者を無料としている施設の高齢者有料化については、体育施設では賛成が45%、反対が40%(グラフ左)。文化施設は賛成が49%、反対が32%とどちらも賛成が反対を上回った。有料化する場合の料金設定は「大人の半額」との意見が最も多かった。
一方、ピアソン記念館やハッカ記念館など年齢を問わず無料としている歴史的文化施設の有料化については賛成が44%、反対が49%(グラフ右)と反対意見が上回った。
検討委では、高齢者や歴史的文化施設の有料化の議論をはじめ、現在20%としている上限改定率や減免規定についても議論していく。(柏)