北見地区消防組合議会の臨時議会が9日に開かれた。一般会計補正予算の審議に先立ち、松谷隆一議員(北見市議会市民クラブ)が、加城博志議長(同次代)の辞職を求める動議を提出。賛成多数で可決されたが法的拘束力はなく、加城氏は議長続投を決めた。同組合議会で議長辞職の動議が提出されるのは初めて。
同組合議会は北見市議会選出議員10人、訓子府町議会選出議員2人、置戸町議会選出議員2人の計14人で構成。
加城氏は2年前の2022年5月31日に議長に就任したが、同月16日の代表者会議の申し合わせ事項として「議長は北見市選出議員の中から指名し、2年で交代」と定めている。
松谷氏は「申し合わせ事項に沿わない内容。訓子府町と置戸町の議員にも何ら説明がなく、正常な議会運営とは言えない」と、辞職勧告決議を求める動議を提出した。
加城議長と仮議長の浦西議員を除く12人の採決では賛成8、反対4で動議を可決。しかし加城議長は「法的拘束力はない」として会議を継続した。(柏)