終活や相続などに理解を深める講演会が6日、美幌町民会館で開かれ、一般社団法人「親なきあと」相談室関西ネットワーク代表理事の藤井奈緒さんが講演した。
主催は美幌町社会福祉協議会。藤井さんは「終活」で使われるエンディングノートについて「便利な計画書&連絡帳&感謝状」と定義。「今までの人生を振り返り、いざという時に周りが困らないようにしたり、伝えたい思いを残すのに便利」とすすめた。
「分からない場所にしまうと残された人に見てもらえない。伝わるようにすることがとても大事」と話した。
遺言書については「『取り合うほど財産がないから大丈夫』という声をよく聞くが、相続トラブルは資産5千万円以下のケースが多いです」と紹介。
公正証書と自筆証書の遺言のメリットとデメリットを解説。「公正証書は信用度が高いが数万円から数十万円かかります。自筆証書は費用がかからず、法務局が預かってくれるが、不備があると効力がなくなるリスクがあります」と紹介した。(浩)