〝孫育て〟は3世代がハッピーに

2024-09-06 掲載

(北見市/社会)

おじいちゃん、おばあちゃんも〝アップデート〟が必要!?
孫育て・ニッポン ぼうだ あきこさんが講演

 共働き家庭が増え、現代の子育ての強い味方となっている祖父母世代などに向け、今と昔の子育ての違いを学ぶ生涯学習セミナー(北見市教委主催)が8月31日、北見市端野町公民館で開かれました。育児雑誌・サイトの元編集者で、NPO法人「孫育て・ニッポン」(東京都)理事長のぼうだあきこさんが、祖父母・親・子の3世代が「トリプルハッピー」になれるヒントを語りました。セミナーの内容を紹介します。(理)

端野の「孫育てセミナー」内容紹介
互いの立場を思いやりしっかり意思疎通を

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

祖父母の立ち位置・役割

 これまでの親子関係を親から祖父母、子どもから親へと「立場をしっかりスライドさせる」ことが大事で、祖父母世代にとって最後の子育ては「子どもをしっかり自立させること」と、ぼうださん。また、孫の子育て方針を決めるのは、子ども夫婦であり「祖父母はその子育てがうまくいくようサポートしてあげましょう」と話しました。

コミュニケーションのコツ

 ぼうださんは、大人の基準で「褒める」より、孫が取り組んできたプロセスを共有して「認める」ことが大事だと言います。認める声かけのコツは「何度も練習したから、できるようになったんだね」「前より〇〇〇だね」などと、努力したことや前後の変化について言語化すること。認める声かけで、孫や他孫(たまご=他人の孫)に「『できなかったことも何回も練習すればできるようになる』という魔法をかけてほしい」と呼びかけました。

考え方は違って当たり前

 家族だから「言わなくても大丈夫」「これくらいのことは分かってくれている」と思い込まずに、子ども夫婦は祖父母にやってほしいこと・やってほしくないことを必ず伝える。祖父母もやりたくないこと・やりたいことを伝えることが大事だと話しました。

 子育ての方法や道具、環境、制度は変わったが「大切なことは何も変わっていません」と断言し、世代間ですれ違いの多い事項(※左記)について解説しました。

子育て今と昔の違い

◇白湯・果汁

 お風呂上がりなど、白湯でなく、母乳を。果汁も与えない

◇抱き癖

 泣いたらすぐに抱っこ。スキンシップ重視

◇出産後すぐの沐浴(産湯)

 体温低下、皮膚のバリア機能を保つため沐浴はせず拭くのみ

◇母乳とミルク

 母乳をすすめる。ただし、出る、出ないは、わからないので、ママの気持ちを大切に。

 このほか、抱っこ紐やベビーモニターの利用、小学生の連絡帳・連絡網のアプリ化、お年玉などの電子マネー化などにも触れました。

キーワード

  • 孫育て
  • 講演

関連記事

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー