かつては当たり前に見られていたハッカの「はさ掛け」作業が5日、北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館横の畑で行われた。刈り取られたハッカが「はさ木」と呼ばれる干場に積み上げられ、郷愁を誘う秋の景色を生み出している。
両館の指定管理者の北見市観光協会が、蒸留実演用の和種ハッカを栽培し、毎年この時期、はさ掛けをして自然乾燥させている。
約700平方㍍の畑に幅8㍍、高さ2㍍ほどのはさ木を設置。職員ら6人が刈り払い機や鎌で刈り取ったハッカを束ね、はさ木に次々と積み上げていくと、辺り一面に爽やかな香りが広がった。
天候にもよるが9月中旬ごろまで乾燥させる。職員は「この時期ならでは懐かしの農業風景をぜひ見てもらいたい」と話している。(理)