
北見の荒木洋子さん(79)による絵画個展が、北見クラスルアーナ(北見市光西町169―38)の2階カフェ内ギャラリーで開かれている。「赤富士」をテーマに荒木さんのオリジナル技法であるしばれ画と布絵で表現した約50点を展示している。30日まで。
荒木さんは2000年にフランス・パリで個展、04年にはフィナール国際美術展を経てパリの「サロン・ド・メ」に招待出品するなど国内外で活躍し、12年には北見文化賞を受賞した。このほか、NHKのテレビ番組「あさイチ」でしばれ画を紹介するなど、メディアにも出演している。
しばれ画は北見の冬の寒さを生かし絵の具を凍らせることで氷の模様や形を絵の中に生かす技法。布絵は主に明治から昭和にかけての古い着物や小物、帯生地を使い、風景や人物などを描く。
飛行機に乗っている時に上空から偶然見た「燃えるような赤富士」に感激して以来、赤富士をテーマに創作活動をしているという荒木さん。会場には、布絵「一富士二鷹三茄子」やしばれ画「赤富士登龍」など、唯一無二の感性で表現した作品が並んでいる。
荒木さんは「布絵は着物のいろいろな柄を使っているので、着物好きな人はより楽しめると思います」と話している。 (菊)